おお来たれよ、来たってキリストの僕(しもべ)となれよ。
なにゆえに世の罪悪をののしりて憤死せんとするぞ。
なにゆえに社会の無情を怒って切歯(せっし)するぞ。
なんじはなんじ自身について憤(いきどお)りつつあるなり。
なんじ自身の中に調和なきがゆえに、なんじはなんじの不安を木と、岩と、世と、人とにむかって発しつつあるなり。
来たって主の平安(やすき)を味わい見よ。
これすべての思念(おもい)にすぐる平安なり。
これをなんじの心に迎えんか、木はなんじに向かって手を拍(う)って歓(よろこ)び、人はすべて来たってなんじの志(こころざし)を賛(たす)くる者とならん。
内村鑑三「一日一生」より 8月31日 おお来たれよ
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