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トップ  >  マルコによる福音書  >  マルコによる福音書 6章

◆ナザレで受け入れられない

1 イエスはそこを去って故郷にお帰りになったが、弟子たちも従った。

2 安息日になったので、イエスは会堂で教え始められた。多くの人々はそれを聞いて、驚いて言った。「この人は、このようなことをどこから得たのだろう。この人が授かった知恵と、その手で行われるこのような奇跡はいったい何か。

3 この人は、大工ではないか。マリアの息子で、ヤコブ、ヨセ、ユダ、シモンの兄弟ではないか。姉妹たちは、ここで我々と一緒に住んでいるではないか。」このように、人々はイエスにつまずいた。

4 イエスは、「預言者が敬われないのは、自分の故郷、親戚や家族の間だけである」と言われた。

5 そこでは、ごくわずかの病人に手を置いていやされただけで、そのほかは何も奇跡を行うことがおできにならなかった。

6 そして、人々の不信仰に驚かれた。



◆十二人を派遣する

それから、イエスは付近の村を巡り歩いてお教えになった。

7 そして、十二人を呼び寄せ、二人ずつ組にして遣わすことにされた。その際、汚れた霊に対する権能を授け、

8 旅には杖一本のほか何も持たず、パンも、袋も、また帯の中に金も持たず、

9 ただ履物は履くように、そして「下着は二枚着てはならない」と命じられた。

10 また、こうも言われた。「どこでも、ある家に入ったら、その土地から旅立つときまで、その家にとどまりなさい。

11 しかし、あなたがたを迎え入れず、あなたがたに耳を傾けようともしない所があったら、そこを出ていくとき、彼らへの証しとして足の裏の埃を払い落としなさい。」

12 十二人は出かけて行って、悔い改めさせるために宣教した。

13 そして、多くの悪霊を追い出し、油を塗って多くの病人をいやした。



◆洗礼者ヨハネ、殺される

14 イエスの名が知れ渡ったので、ヘロデ王の耳にも入った。人々は言っていた。「洗礼者ヨハネが死者の中から生き返ったのだ。だから、奇跡を行う力が彼に働いている。」

15 そのほかにも、「彼はエリヤだ」と言う人もいれば、「昔の預言者のような預言者だ」と言う人もいた。

16 ところが、ヘロデはこれを聞いて、「わたしが首をはねたあのヨハネが、生き返ったのだ」と言った。

17 実は、ヘロデは、自分の兄弟フィリポの妻ヘロディアと結婚しており、そのことで人をやってヨハネを捕らえさせ、牢につないでいた。

18 ヨハネが、「自分の兄弟の妻と結婚することは、律法で許されていない」とヘロデに言ったからである。

19 そこで、ヘロディアはヨハネを恨み、彼を殺そうと思っていたが、できないでいた。

20 なぜなら、ヘロデが、ヨハネは正しい聖なる人であることを知って、彼を恐れ、保護し、また、その教えを聞いて非常に当惑しながらも、なお喜んで耳を傾けていたからである。

21 ところが、良い機会が訪れた。ヘロデが、自分の誕生日の祝いに高官や将校、ガリラヤの有力者などを招いて宴会を催すと、

22 ヘロディアの娘が入って来て踊りをおどり、ヘロデとその客を喜ばせた。そこで、王は少女に、「欲しいものがあれば何でも言いなさい。お前にやろう」と言い、

23 更に、「お前が願うなら、この国の半分でもやろう」と固く誓ったのである。

24 少女が座を外して、母親に、「何を願いましょうか」と言うと、母親は、「洗礼者ヨハネの首を」と言った。

25 早速、少女は大急ぎで王のところに行き、「今すぐに洗礼者ヨハネの首を盆に載せて、いただきとうございます」と願った。

26 王は非常に心を痛めたが、誓ったことではあるし、また客の手前、少女の願いを退けたくなかった。

27 そこで、王は衛兵を遣わし、ヨハネの首を持って来るようにと命じた。衛兵は出て行き、牢の中でヨハネの首をはね、

28 盆に載せて持って来て少女に渡し、少女はそれを母親に渡した。

29 ヨハネの弟子たちはこのことを聞き、やって来て、遺体を引き取り、墓に納めた。



◆五千人に食べ物を与える

30 さて、使徒たちはイエスのところに集まって来て、自分たちが行ったことや教えたことを残らず報告した。

31 イエスは、「さあ、あなたがただけで人里離れた所へ行って、しばらく休むがよい」と言われた。出入りする人が多くて、食事をする暇もなかったからである。

32 そこで、一同は舟に乗って、自分たちだけで人里離れた所へ行った。

33 ところが、多くの人々は彼らが出かけて行くのを見て、それと気づき、すべての町からそこへ一斉に駆けつけ、彼らより先に着いた。

34 イエスは舟から上がり、大勢の群衆を見て、飼い主のいない羊のような有様を深く憐れみ、いろいろと教え始められた。

35 そのうち、時もだいぶたったので、弟子たちがイエスのそばに来て言った。「ここは人里離れた所で、時間もだいぶたちました。

36 人々を解散させてください。そうすれば、自分で周りの里や村へ、何か食べる物を買いに行くでしょう。」

37 これに対してイエスは、「あなたがたが彼らに食べ物を与えなさい」とお答えになった。弟子たちは、「わたしたちが二百デナリオンものパンを買って来て、みんなに食べさせるのですか」と言った。

38 イエスは言われた。「パンは幾つあるのか。見て来なさい。」弟子たちは確かめて来て、言った。「五つあります。それに魚が二匹です。」

39 そこで、イエスは弟子たちに、皆を組に分けて、青草の上に座らせるようにお命じになった。

40 人々は、百人、五十人ずつまとまって腰を下ろした。

41 イエスは五つのパンと二匹の魚を取り、天を仰いで賛美の祈りを唱え、パンを裂いて、弟子たちに渡しては配らせ、二匹の魚も皆に分配された。

42 すべての人が食べて満腹した。

43 そして、パンの屑と魚の残りを集めると、十二の籠にいっぱいになった。

44 パンを食べた人は男が五千人であった。



◆湖の上を歩く

45 それからすぐ、イエスは弟子たちを強いて舟に乗せ、向こう岸のベトサイダへ先に行かせ、その間に御自分は群衆を解散させられた。

46 群衆と別れてから、祈るために山へ行かれた。

47 夕方になると、舟は湖の真ん中に出ていたが、イエスだけは陸地におられた。

48 ところが、逆風のために弟子たちが漕ぎ悩んでいるのを見て、夜が明けるころ、湖の上を歩いて弟子たちのところに行き、そばを通り過ぎようとされた。

49 弟子たちは、イエスが湖上を歩いておられるのを見て、幽霊だと思い、大声で叫んだ。

50 皆はイエスを見ておびえたのである。しかし、イエスはすぐ彼らと話し始めて、「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない」と言われた。

51 イエスが舟に乗り込まれると、風は静まり、弟子たちは心の中で非常に驚いた。

52 パンの出来事を理解せず、心が鈍くなっていたからである。



◆ゲネサレトで病人をいやす

53 こうして、一行は湖を渡り、ゲネサレトという土地に着いて舟をつないだ。

54 一行が舟から上がると、すぐに人々はイエスと知って、

55 その地方をくまなく走り回り、どこでもイエスがおられると聞けば、そこへ病人を床に乗せて運び始めた。

56 村でも町でも里でも、イエスが入って行かれると、病人を広場に置き、せめてその服のすそにでも触れさせてほしいと願った。触れた者は皆いやされた。

                       新共同訳聖書(日本聖書協会発行)

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